炭素循環農法 実際にやってみた【たんじゅんチャンネル】

炭素循環農法という、野菜が美味しくなる、農薬や肥料が不要という農法について書いています。

1、そもそも、炭素循環農法って何?

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どこかで聞いたことはあるけど、

よく内容は分からない炭素循環農法。

その概要をまずはご紹介します。 

 

 

目次(クリックすると、該当の段落に移動します)

はじめに

このブログで、特別記載が無い場合は、

林 幸美さんのホームページの解説しているという風に考えて下さい
私個人が、林さんの農法に疑問や、否定の立場をとる際には、
『私はこう思っています』のような表現を使います。

また、慣行農法や、他の農法に取り組んでおられる方を

このブログの内容を使って否定、批判する事はお控えください。

他の農法についての私の想いはこちら

慣行農法や炭素循環農法、その他の農法への批判について

 

先に要点をまとめました


まず、炭素循環農法についての概念、

それとメリットデメリットを先に書いておきます。 

考え方
①微生物を『飼う』という概念
②畑に『山』を作るという概念

メリット
①野菜が美味しくなる
②作物の連作が可能になる(マメ科除く)
③トラクター等の機械を使用しても良い
④農薬、肥料、石灰すら不使用で栽培

デメリット
①土が安定するまでに2~3年かかる
②慣れるまで畑の見極めが難しい場合がある
 (周りにアドバイスをくれる人が少ない)

★概要解説

①微生物を『飼う』という概念

野菜を育てるためには、土を育てる事が重要。
土を育てるためには、
その中に生きる微生物を元気にすることが必要。
微生物を元気にするためにはどうすれば・・・?
という事を考え続け、実践する農法です。

②畑に『山』を作るという概念

例を2つあげます。
1つ目です。
人間が全く手を入れていない場所でも
草や木は、元気に成長しています。
肥料を与えたわけではなく、虫を退治したわけでもないのに、
なぜスクスク大きくなるのでしょうか?

その答えが、微生物のおかげなのです。

2つ目は、
耕作放棄地から畑にして初めての栽培です。
実際に私も、耕作放棄地から畑にして初めて栽培したものは、
肥料を全く与えずに、ものすごい立派な野菜の出来でした。
また、虫もほとんど寄ってきませんでした。
ただ、前年まで草ボーボーだったこともあり、
除草作業は少し大変でした。
そして、私の身の回りに居る、

慣行栽培をしている先輩農家さんからも、
耕作放棄地からの最初の年は肥料無しで育つから大丈夫よ』
ともアドバイスを頂いていました。慣行栽培をしている人ですら、
『詳しい理由は分からないけれど、
 耕作放棄していた場所は、肥料が要らない』という認識を持っているという事が分かります。

逆に言うと、『山』や、耕作放棄地のような状態を、人間が作ることができれば、

肥料も農薬も不要な畑が作れるのでは?とも言えます。

林 幸美さんがちょーー詳しく解説された

この『微生物』について、しっかり解説して下さっているのが、
林 幸美さんです。

林さんはとにかく、

『微生物の立場になって、微生物が過ごしやすい環境を作ってあげれば、

勝手にいい野菜ができるようになる。微生物を飼っているという意識を持て』

という事をホームページで、提唱され、

具体的な方法も公開しておられます。


詳しくはご本人のホームページをご覧になってほしいのですが、
林さんご自身も、雨季と乾季があり水の管理が難しく、
更には土の状態が悪いブラジルの大農園で
炭素循環農法を実践されていたり、
日本の農家に講演活動などもされています。

林さんが公開されているホームページのやり方を見ながら
私も今、1年半ほど炭素循環農法に取り組んでいます。

この取り組み、成功するか?失敗するか?

私自身が林さんのホームページで学んだ内容や、

その取り組みで気付いた
『コレはよかった、本当だった』
『いや、この理屈はさすがに無理でしょ?』など、
実際にやってみての感想を、
いいものも悪いものも
このブログで少しずつ紹介出来ていければ・・・
と思っています。

 炭素循環農法の概要

『微生物を飼う』を知ってもらったところで、

次の記事では、炭素循環農法のメリット、デメリットについて解説していこうと思います。

慣行農法や炭素循環農法、その他の農法への批判について

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これから、炭素循環農法という農法について解説していこうと思っていますが、

農家として先にお伝えしておきたい話があります。

ちょっと堅苦しい話になりますが・・・

 

それは、

『私は他人の農法を批判はしたくない』

『人によって、ベストな農法はそれぞれ異なる』

という事です。

 

今回、思い立って『炭素循環農法』について、少しずつ解説をしていこうと

思っているワケですが、これまで自分が農業で気になる事を調べている中で、

必ずといっていいほど、『アンチ』の方をよく見かけます。

 

慣行農法の解説をしているブログに、

『農薬を使うな。除草剤は毒だからやめろ』

と言っている方が居たり、

自然農(呼び方が正しいのかわかりませんが)の紹介をしているページに、

『こんな農法は、家庭菜園が限界。

 大規模の農家はこんなやり方じゃ採算が合いません。無駄な取り組みです』

など、とにかく否定をしまくる人がおられます。

 

私もこうして、『炭素循環農法、もしかしたらいいかも!?』と思ってブログを書いていますが、決して慣行農法が悪だと思ったわけでもないですし、

その他の自然農法が、ダメだから、と思っているわけでもありません。

 

たまたま、『自分にはこの農法が合っているかも?』と思ったから、

調べてみて、実践してみようと思っているわけです。

 

農業以外の分野にも言える事ですが、例えば格闘技。

『結局、どの格闘技が、最強なのか?』

という議論がよくなされます。

確かに、『この格闘技と、この格闘技が戦ったら、こちらの方が有利だろう』

という個別のケースはあるだろうな、とは私も思いますが、

『この格闘技はやってもムダだ』『意味が無い』などとまでは思いません。

 

ボクシング、という格闘技1つ取っても、

『プロを目指す。稼ぎたい!』

『仕事帰りにエクササイズとして』

『いじめられっ子から脱却したい』

『護身術として身に着けたい』

など、人により、取り組み方も全く違ってくるわけです。

 

空手、という格闘技においても

『型(かた)を極めたい』

『寸止めルールの空手(相手に当てない)』

『防具ありの空手』

『急所攻撃アリ/ナシ』

『1対1を前提 1対複数人を前提』

など、人によって目的は異なるわけです。

 

それに対して、

『ボクシングは、蹴り技がないから弱い、意味ない』

『防具ありの空手とか、実戦には向かない』

など、人の都合や、目的を無視して、

自分の好きな格闘技の理屈を押し付ける・・

これは本当に無意味だと思います。

 

話が脱線しましたが、農業においても、

『もっとおいしい野菜を作りたい』

『限られた面積の畑から、少しでも収量を増やしたい』

『連作障害を抑えたい』

『飲食店から、農薬を減らして欲しいと要望がある』

『とにかく畑を荒らさなければそれでいい』

『休日に家庭菜園を楽しみたい』

など、人によって取り組む作物も違えば、

その農法も違うのが当然です。

 

特に深い意味もなく、

他人の農法を批判するのは、

『他人の格闘技の流派を、対戦もせずに否定する』

という、意味のない時間だと私は思います。

もちろん、

『この農法、ここが矛盾してませんか?』

『こうやったらもっといい結果が出るんじゃないですか?』

と、意味のある批判は大切だと思っています。

 

そして、もしかしたら、

『この格闘技と、この格闘技のいい所を組み合わせて

 新しい護身術が産まれた!!』

というケースのように、

『〇〇さんの農法のやり方を駆使すれば、僕の農法の問題点が解決した!!』

という、思いもよらないいい結果が産まれるかもしれない・・・

と私は考えています。

 

炭素循環農法、という農法は、どうしても解説の際に

『慣行農法』と比べてしまう事があります。

それは、日本で慣行農法が一番メジャーだからです。

解釈のしようによっては、『慣行農法をバカにしてるんか?』と、

思われる方もいるかもしれませんが、

そういったつもりは全くないです。

私の近所の農家さんは殆ど慣行農法ですし、

私自身も慣行農法の野菜を食べて育ってきました。

慣行農法で問題なく収量を上げられる、クオリティを維持している農家さんは、

その方法をキープして頂ければいいと思っています。

 

繰り返しになりますが、私は他の農法の批判をするつもりはありません。

せいぜい、『自分には合っているな、合っていないな』くらいの事しか考えません。

 

こういった想いを知ってもらいつつ、

炭素循環農法について紹介していけたらな、と

思っています。